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めっきする製品の材質 アーカイブ

【素材 Material】


鉄・鉄の合金

炭素鋼
炭素の含有量が0.3%を超えるものを高炭素鋼、
0.3%以下のものを低炭素鋼といいます。

冷間圧延鋼板
磨き鋼板、JIS記号でSPCC~E

★めっきするうえでは鉄系材料がもっとも無難で
処理がしやすいです。

ステンレス鋼

鉄材の中にクロムが12%以上含まれたものをいいます。
不動態皮膜により強い耐食性があります。

マルテンサイト・フェライト系
クロムが13パーセント含有されているもの。
大気中では錆びませんが、塩酸とか硫酸に溶けます。

オーステナイト系
18-8ステンレスとも言われ、18%のクロムに加え、ニッケルが8%含有しており、耐食性が良いです。

★めっきをする際は、素材表面の酸化皮膜を除去する必要があります。
ダイレクトに希望のめっきはできません。

鋳鉄 

高炉でできた銑鉄を再び溶解しさせ、
屑鉄やフェロアロイを加えて型に流し込んだものです。
炭素が非常に多く含まれています。

★めっきをする際は、その鋳肌・巣穴等が悪さをすることがしばしばです。
処理液が染み込んでしまったり、また染み出してきたりと、
良好にめっきができないことも少なくないです。

それでもやはり鉄系が一番無難です。めっきをする側としては。

投稿者: めっき職人 : 17:51 |

【素材 Material】

銅・銅合金


電気や熱の伝導性が高いです。

黄銅※真鍮とも呼ばれます
銅と亜鉛の合金で、
七三黄銅(銅70%亜鉛30%)と
六四黄銅(銅60%亜鉛40%)の2種類が一般的です。

青銅※砲金・ブロンズとも呼ばれます
銅とスズの合金です。スズの代わりに
アルミやマンガンなど、スズを含まないものも
青銅と呼ばれることがあります。
 スズの含有量は2%ぐらいのもの~35%と、多種にわたります。

洋白
銅とニッケルと亜鉛の合金です。
銅が55~60%、ニッケルが15~20%、残りが亜鉛です。
※厳密には鉄や鉛、マンガンなどがわずか~に含まれます。
ニッケルが含まれるため銀白色で美しく、めがねのフレームなどに
使用されます。

★めっき処理の前には表面を活性化させる
処理が必要になります。
 また、真鍮上のめっき工程中に銅めっきが
されていたりしますと、剥離ができません。
(銅を剥離する薬品により、母材の真鍮も溶解してしまう為です)

投稿者: めっき職人 : 10:16 |

【素材 Material】

亜鉛・亜鉛合金

亜鉛ダイキャスト※亜鉛ダイカストとも呼ばれます。
亜鉛・アルミ・銅・マグネの合金です。
溶融させたものを圧力で金型に注入して作られます。鋳物です。

 表面に巣穴がたくさんできますので、
めっき後に皮膜がフクレたり浮いたりしてしまう
不具合が多く発生してしまいます。

亜鉛はイオン化傾向が大きいため
きわめて弱い酸・アルカリにて洗浄し、
確実に前処理を行ってから銅めっきに移行する必要があります。

★弱い材質であるため、めっきが難しいです。
めっき処理の際は銅めっきが必要になりますので
前項で述べた理由により剥離がとても難しいです。

投稿者: めっき職人 : 12:50 |

【素材 Material】

アルミニウム・アルミニウム合金

アルミ・アルミ合金
鉄とか銅に比べると3分の1の軽量で、
柔らかくて加工性が良いです。
 素材の表面に緻密で強力な酸化皮膜を
つくるので、耐食性が宜しいです。

 アルミニウム(亜鉛も)は両性金属といい、
酸にもアルカリにも犯されやすいです。
Howeverしかしながら、アルミは、
塩酸や硫酸には激しく溶解しますが、
硝酸には耐えます。

★アルマイト以外のめっきをアルミ素地上に
処理する場合は、亜鉛置換等の特殊前処理が
必要になります。

投稿者: めっき職人 : 13:06 |

【合成樹脂 synthetic resin】

 プラスチックとは単体の材質名ではなく
合成樹脂の総称になります。

めっきされる樹脂は
・ABS
・PP(ポリプロピレン)
などが一般的ですが、

めっき工法が確立されていることや
複雑な加工が可能なこと、安価なことなどから
めっき用樹脂はABSが90%を占めます。

ABSへのめっき工程は以下になります。

1.洗浄…製品の表面のゴミを取り除いてきれいにします。

2.エッチング(表面租化)…樹脂表面(ABSのBにあたる
  ブタジエンを優先的に)を溶解させて、適度な凹凸をつくります。

3.酸浸漬…2.で使用した薬品(おもにクロム酸)を洗浄し、
  次工程に移る前に、製品に付着した水を除去するため
  希塩酸に浸漬致します。

4.キャタリスト…2.で出来たくぼみにパラジウムなどの
  金属を付着させます。アンカー効果(つかみあう効果)により
  凹部に付着させます。

5.アクセレーター…塩酸や硫酸によりパラジウムを触媒として
  活性化させます。

6.化学めっき…無電解ニッケルや、無電解銅などの化学めっきを
  処理し、薄い金属の皮膜を析出させて導電性を与えます。

その後、希望の電気めっきを厚く処理していくのでございます。

 ABS樹脂には、めっきグレードタイプという種類の材質が市販されており、
めっきがしやすいように(具体的にはブタジエンが素材中に均一に
分布している、ということです)作成されておりますので
各種装飾品に使用されております。

投稿者: めっき職人 : 17:55 |

【素材 Material】

セラミック

セラミック製品には古くからあるレンガ、陶磁器、瓦、タイル、ガラス等のクラシックセラミックスと、精製された原料を用いて一定の機能を持つように作られたニューセラミックスがあります。

通常これらの材質のものにはめっきを行うことはあまりないのですが、樹脂製品へメッキを行う時と同様、エッチングやエッチングと同等の効果をもたらす表面改質剤によっては密着力を高め、めっきを行うことが可能となります。

また、ガラスにメッキを行う方法としては古くから鏡を作る時に行われる銀鏡メッキと呼ばれるものがあります。これは無電解メッキの一種で、金属の中で一番反射率の高い金属である銀をガラスの表面に析出させることにより、鏡として使用するものです。

化学の実験などでも気軽に出来るメッキではありますが、そのままでは強い密着力が得られないため通常販売されているような鏡は表面を洗浄し、メッキを析出させやすくするために増感処理というものが施されているようです。

投稿者: めっき職人 : 17:28 |
2007
01/26

【展伸材】

私共が日々メッキしている製品には、素材がアルミニウム材で出来

ているものが多々御座います。

アルミはその優れた性質により、私達の身近な所から最先端の分野

まで幅広く使われているため、お引き合いを頂く内容も必然的に多

くの割合を占めることになります。

ですが、一口にアルミといいましても実は使用する用途によりその

種類は多種多様です。

JIS規格によって定められた成分によって呼び方が変わってくるので

すが、大まかにご紹介致しますと次の通りです。

・1000系(純アルミニウム)
・2000系(Al-Cu合金)
・3000系(Al-Mn合金)
・4000系(Al-Si合金)
・5000系(Al-Mg合金)
・6000系(Al-Mg-Si合金)
・7000系(Al-Zn-Mg合金)

この7つの系統から、さらに使用する用途によって成分の比率を調整

し、色々なアルミ合金が精製されています。

例えば、ジュースのアルミ缶などは耐食性に優れる3000系が使わ

れていますし、航空機にはアルミ合金中でも最高硬度を有する7000

系の材質が使われています。

見た目も同じで日常的にはほとんど気にも留めないようなささいな

違いではありますが、その種類は様々で色々なところで活躍してい

ます。

投稿者: めっき職人 : 18:33 |

【アルミダイキャスト】

ダイキャスト【Die Casting】とは精密な金型に高温・高圧で圧入

して造られる高精度の鋳物・またはその製造方法のことを指します。

前回ご紹介しましたアルミ合金は熱処理や冷間加工によって製造さ

れた展伸材といわれるアルミ合金ですが、アルミダイキャストは

上記のダイキャスト製法によって生産された鋳物の一つです。

ダイキャスト製品が通常の鋳物と違う点は『高圧』を加えられ製造

される事による質の高さです。

型に溶けた金属を流し込むだけの鋳造とは異なり、

・優れた寸法精度を維持できる。
・鋳肌が滑らか。
・後加工を減らせる。

などの特長があります。

さらに鋳造品であることの利点として量産性も大変優れている為、

特に自動車関連部品の大量生産を中心として利用されています。

投稿者: めっき職人 : 15:00 |

【鋳物】

こちらは高圧をかけて処理を行うダイキャスト製品と違って通常の

大気圧下で製造されるアルミの鋳造物です。

製造法としては主に金型鋳造と砂型鋳造に分けられますが、

ダイキャストも含めたこの3種がアルミの鋳物として世に出回る

ことが多いです。

なお、それぞれの特徴をまとめると次の通りです。

『金型鋳物』

◎長所
・金型費が安い。
・空気の巻き込みが少ない。
・耐圧製に優れる。
・鋳肌が滑らか。

◎短所
・薄肉化が困難。
・材料歩留が悪い。
・ダイキャストより生産性が低い。

『砂型鋳物』

◎長所
・小ロット生産に向く。
・形状に自由度がある。
・大物に適する。
・初期投資額が低い。

◎短所
・寸法精度が悪い。
・鋳肌が粗い。
・機械加工が必要になる。
・強度が低い。
・大量生産に不向き。

『ダイキャスト』

◎長所
・生産性が高い
・薄肉、軽量化に適する。
・寸法精度が良い。
・鋳肌滑らか。
・材料歩留が良い。
・生産コストが安い。

◎短所
・設備費が高い。
・小ロット生産に向かない。
・合金種類が少ない。
・形状、大きさに制限がある。
・熱処理、溶接が難しい。

投稿者: めっき職人 : 15:49 |

金属上に行うめっきという技術は様々な金属に処理を
行うことが可能ですが、その中には当然めっきを行う
ことが容易なものとそうでないものが存在します。


それではめっきが処理しやすい金属の条件とはどうい
ったものがあるのでしょうか。


以下にその大まかな条件をまとめました。


・酸化皮膜が形成されにくいもの。
・自然環境下である程度安定であり、導体として存在
 できるもの。
・処理液のpHに耐えることが可能なもの。
・合金よりも単一成分であることが望ましい。


一般にめっきしやすい金属として代表的なものは鉄や
銅です。
これらは上記の条件を満たし、加工性と経済性にも優
れた材質として広く利用されています。

投稿者: マスター : 14:49 |
/

 ADC12(アルミダイキャスト)素材に


硬質アルマイトを生成する事に成功しました!


着色・テフロン含浸におよる潤滑性付与も


今後、試作処理にて可能になって参ります!

 

現在、ADC12素材への陽極酸化(アルマイト・硬質アルマイト)が実現しています。

 

ADC12:硬質アルマイト (1).JPG
投稿者: マスター : 09:54 |
/

 マグネシウム素材(AZ-31)に、

無電解ニッケルめっきを30μm以上析出させる事に成功致しました。

水に対してすら溶解の恐れのある難材質において、快挙です!

 

AZ-31:無電解ニッケル30μm (4).JPG
投稿者: マスター : 09:59 |

一般的にめっきがし易い金属というと、鉄系や銅系の素材であると
いうことは以前書きましたが、逆にめっきがしにくい材質では代表的
なものにアルミニウムやチタン、マグネシウム、モリブデン、タング
ステンなどがあります。


これらの材質に共通するめっきの阻害要因は表面の酸化膜です。
空気中や水溶液中で表面が容易に酸化してしまう、一般に活性な金属
と表現される金属になります。


その活性な金属に良好な密着性を持っためっきをつけるためにはめっき
前の脱脂やエッチング、酸活性などの工程が非常に重要ですが、さらに
他の金属に行う前処理とは異なった特殊な前処理が必要となりますので、
実際に対応できる専業者は限られています。

投稿者: マスター : 15:32 |
/

方法① 化学的に安定な金属で素地金属を被覆する


代表的なものにニッケルめっきやクロムめっきがあります。
特にクロムメッキは大気中で強固な酸化皮膜を形成するため
高い防食効果を発揮します。
ただし、めっき皮膜にピンホールが存在しますと電位の差に
より素地の方から腐食が進行してゆきます。
硬度の耐食性が要求される場合は一層のめっきではなく皮膜
を多層に重ねるという方法もあります。


方法② 化学的に素地金属より電位が卑な金属で被覆する


代表的なものには亜鉛めっきがあります。
素地の鉄鋼より電位が卑である亜鉛を皮膜として利用するこ
とで、めっき皮膜に傷がつき素地が露出した場合でも電位の
差により亜鉛が先に腐食されてゆく「犠牲防食作用」を活用
しています。

投稿者: マスター : 14:22 |
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