【クロム酸皮膜 chromic acid oxidation coating】
クロム酸法は、1923年BengoghとStuartにより実用化されました。
当初は電圧を段階を追って上げていく方法をとられましたが
その後、電圧が変動せず生産性の良好な定電圧法が開発され、
今では定電圧法が普及しております。
クロム酸を電解液として陽極参加させるこの方法は
・皮膜が放射状(扇形)に広がり成長するので柔軟性があり、
曲げ加工や熱に強い→航空機部品などに使用される
・めっき後の外観が乳白色のため、着色すると
パステルカラーの美しい外観を得られるとされるが、
多孔性はあまりない
・めっき浴温が40℃前後と、他の方法より高温で処理し、
生成皮膜が薄膜なのが特徴
クロム酸皮膜は膜厚が薄い(一般的には2~5μ)わりには、
硫酸法で処理したものに近い耐食性を示します。
ただ、日本国内では硫酸法やしゅう酸法にくらべると
使用される分野は狭まったもので少ないです。






12/13
硫酸法
【-硫酸法- Sulfuric acid process】
硫酸法は、複数あるアルマイト処理方法の中でも
現在最も普及して広く行なわれており、
アルミの陽極酸化皮膜の代表的な存在です。
概要はといいますと、希硫酸を電解液として
製品を陽極酸化いたします。
処理液の温度が他のアルマイト法より
低いのが特徴で10℃前後です。
利点としては
・硫酸が安価であり、入手および廃液処理が容易
・無色透明な皮膜で素材の金属質感を得られる
(無色の為着色にも向く)
・皮膜の活性が良いので染料をよく吸着し、着色に適する
などなど。
一般的には
・処理液の温度を下げて
・液中の硫酸濃度を下げて
・電流密度を高くする
これにより硬質皮膜が得られるとされています。
すなわち硬質アルマイトです。
硫酸の濃度は、完成品の耐食性、硬度、耐摩耗性に
深く影響しますので、きちんとした浴管理が重要です。