電解で行うめっき処理では、たびたび以下のような言葉が
使われることがあります。
・被覆力(カバーリングパワー)
…低電流密度箇所への析出能力。つまり被めっき物の凹部
または裏面などの陰になりやすい部分にまでめっきをつける
ことが出来るかどうかという能力。
・均一電着性(スローイングパワー)
…陰極各点のめっき厚さの分布の割合を示したもの。簡単に
言えば、被めっき物に対して平均的な厚みでめっきが処理で
きるかどうかという能力。
被覆力と均一電着性はめっきの種類によって違いますが、
部品の形状や、電極とめっき槽での配置、液の伝導度などに
よっても変わってくるため、めっきが均一に出来ない場合
でも、工夫次第では改善を試みることも可能になります。
なお、めっき業者のなかではこれらは一括りに「つきまわり」
と呼ばれることも多く、~が良い・悪いというような使われ方
をします。
硬質クロムなどは優れた特性を持ちながらも、電解めっきの
中では特につきまわりの悪いめっきの代表であるため、クロム
をいかに均一に処理できるかが重要な課題となっています。










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04/28
内部応力
物体の内部に生じる力のことを応力と言いますが、素材の上に
析出しためっき皮膜もこの応力を持つことがあります。
皮膜にかかる応力の力の方向には2種類あり、縮もうとする力
のことを引張応力(正の応力)といい、めっきをつけた面が凹
んでくるような力のかかり方をします。
反対に、伸びようとする方向の力のことを圧縮応力(負の応力)
と言います。こちらは逆にめっき面を凸面にするような力のか
かり方になります。
内部応力が大きくなってくると、皮膜の割れや素材変形、素材
との密着性に悪影響を及ぼす可能性があります。
応力は素材が厚い金属の場合には、変形等を気にする必要はあ
りませんが、極端に薄いものやプラスチック製品に加工をする
場合には影響を考慮する必要が出てまいります。