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2010年4月

2010
04/28

物体の内部に生じる力のことを応力と言いますが、素材の上に
析出しためっき皮膜もこの応力を持つことがあります。


皮膜にかかる応力の力の方向には2種類あり、縮もうとする力
のことを引張応力(正の応力)といい、めっきをつけた面が凹
んでくるような力のかかり方をします。


反対に、伸びようとする方向の力のことを圧縮応力(負の応力)
と言います。こちらは逆にめっき面を凸面にするような力のか
かり方になります。


内部応力が大きくなってくると、皮膜の割れや素材変形、素材
との密着性に悪影響を及ぼす可能性があります。


応力は素材が厚い金属の場合には、変形等を気にする必要はあ
りませんが、極端に薄いものやプラスチック製品に加工をする
場合には影響を考慮する必要が出てまいります。

投稿者: マスター : 10:06 |

電解で行うめっき処理では、たびたび以下のような言葉が
使われることがあります。


・被覆力(カバーリングパワー)
…低電流密度箇所への析出能力。つまり被めっき物の凹部
または裏面などの陰になりやすい部分にまでめっきをつける
ことが出来るかどうかという能力。


・均一電着性(スローイングパワー)
…陰極各点のめっき厚さの分布の割合を示したもの。簡単に
言えば、被めっき物に対して平均的な厚みでめっきが処理で
きるかどうかという能力。


被覆力と均一電着性はめっきの種類によって違いますが、
部品の形状や、電極とめっき槽での配置、液の伝導度などに
よっても変わってくるため、めっきが均一に出来ない場合
でも、工夫次第では改善を試みることも可能になります。


なお、めっき業者のなかではこれらは一括りに「つきまわり」
と呼ばれることも多く、~が良い・悪いというような使われ方
をします。


硬質クロムなどは優れた特性を持ちながらも、電解めっきの
中では特につきまわりの悪いめっきの代表であるため、クロム
をいかに均一に処理できるかが重要な課題となっています。

投稿者: マスター : 15:35 |

めっき後に水洗を行った後、最終的な仕上げ工程として製品の
乾燥があります。一口に乾燥といってもその方法は品物によっ
て様々で、おおよそ以下のようなものがあります。


1.自然乾燥:風通しの良い場所で自然に乾燥させる方法です。
シミなどを気にしない鋳物などに適します。


2.おがくず乾燥:油分の少ないおがくずをかけ、水分を吸収します。
凹凸面の多い品物に適します。


3.直火式熱気乾燥:ガスや灯油の直火で水分を蒸発させます。
熱に強く、温度差を気にしない品物に適します。


4.遠心分離乾燥:遠心力で脱水します。
小物や多少の傷は気にしない品物に向いています。


5.赤外線乾燥:放熱による直射乾燥です。
密閉の必要がなく、焼付塗装の乾燥などに用いられます。


6.熱風乾燥:効果的な乾燥方法で広く応用されています。


7.真空乾燥:真空で水分や溶剤の沸点を下げ蒸発させます。
高温による加熱を避けたい品物に適しており、また細かな孔
や隙間でも完全に乾燥させることが出来ます。


乾燥は工程的にも最終的な仕上げであり、完全に行えないと
シミや変色、腐食、割れなどの不具合を引き起こす可能性が
あるため疎かにすることはできない処理です。

投稿者: マスター : 11:06 |
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