機械部品には耐摩耗性と並んで潤滑性を要求される場面が多々あります。
耐摩耗性を要する部品では一般に硬くて摩擦係数の低い皮膜が求め
られますが、皮膜の種類によってはかじり現象※を引き起こして
しまう可能性があります。
回転、摺動する機械部品などは特にこのかじり現象が大敵であるため
それを防止するために軟らかく滑り性の良いめっきが施されています。
軟らかい潤滑性のあるめっきとしては、銀めっきやすずめっきなどが
代表的ですが、PTFEを分散させたニッケル系の皮膜も効果的です。
※高い圧力で金属表面がくっつき、摺動する際に引っかかりとなる現象。










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めっきの密着性
めっき処理は被めっき物の金属の原子とめっき液の金属の原子
を金属結合によって密着させることによって皮膜としています。
そのため被めっき物表面が汚れていたり錆びたりしていると、
めっき液の金属原子を密着させることが出来ず良好に皮膜を
析出させることが出来ません。
なので密着を良くするためには前処理工程が非常に重要となり、
めっき以外の他の表面処理に比べ、長時間注意深く処理をして
やる必要があります。
ですが、前処理工程に問題がなかったとしてもめっきが剥がれ
てくる事があります。
例えば、治具とブスバーの接触不良、電流断続による二重めっ
き。めっき浴成分の不調やめっき皮膜の応力。素地のピンホー
ルからの膨れなどです。
これらの作業条件を満たし、密着性の良いめっきを行うには、
正しい知識と注意深くめっきを処理する実務経験が必要と
なってきます。
【参考文献:日刊工業新聞社発行 初級めっき】