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2007年4月

2007
04/27

 めっき用語としての「剥離」には二つの意味があります。

一つは不良としての剥れです。

素地とめっき皮膜との密着性が取れない場合に起こります。

皮膜が浮き、手で触れたり、テープを貼った位でも簡単に剥れ

てきてしまいます。めっきを行う素材や処理工程の見直しが必

要となります。

 二つ目は剥がしという意味の剥離です。

めっき不良のやり直しや、古いめっき製品の再生、違うめっき

を施す場合など以前の皮膜を取り除く必要のあるときにまず始

めに行います。

作業においては以下の二点に注意を払います。

・完全に剥離を行うこと

剥がしが不十分であり、皮膜が残っていると再めっきが良好に

行えません。剥がすめっきの金属が何であるかを確かめ、適切

な処理を行うことが大切です。

・素地を荒さないこと

めっき金属と同様に素地にも気を配り、荒さないように気をつ

けます。素地を荒らしてしまうと再めっきが上手くいかないば

かりか、場合によっては研磨でも再生できない程痛めてしまい

そのまま廃品ということにもなってしまいます。

 剥離の方法は一般的に薬品への浸漬が容易であるため好まれ

ますが、それだけでは剥離が不可能な場合や、効果が薄い時に

は電解によって行います。

投稿者: めっき職人 : 17:00 |
2007
04/20

【化学めっきとは】

 クロムめっきなどの電気を用いて行うめっき法とは異なり、

金属塩水溶液中の金属イオンを酸化還元反応によって素地表面に

析出させるというめっき手法です。

 古くより使用されているイオン化傾向の差を利用した置換反応

によるものとは異なり、着色程度の薄い皮膜ではなく厚いめっき

をつけることが可能です。

その他大きな特徴としては次のような点が挙げられます。

・液の触れている面に均一な皮膜をつけることが出来る。なの
 で電気メッキで不可能な管の内部にも均一に処理が出来る。

・金属以外にも、不導体に処理をすることが出来る。
 (プラスチック、ガラス、木片など)

・耐食性、耐摩耗性の富む。

・電気めっきほど複雑な操作を必要としない。

以上のように化学めっきには利点が多く、精密な機械部品など

に用いられています。


《参考文献》  めっき実用便覧

投稿者: めっき職人 : 17:21 |

 製品を覆うめっき皮膜はどの箇所も均一な厚みであることが

最も望ましいですが、実際には素地の形状によりばらつきが生

じてしまいます。凸部や部品の先端など電流が集中しやすい箇

所は通常めっき皮膜は多く析出し、反対に凹部や平面中央部、

陰になる箇所などは電流が弱くなるためめっきの付きが良くあ

りません。

 ばらつきへの対策としましては、物理的に陽極と陰極の距離

を同じくするため陰極(被めっき物)と相似の形状の陽極を用

いたり、浴組成やpHの調整、液温、撹拌、電流密度などの操

作条件を変えたりなどの手段を講じます。

投稿者: めっき職人 : 17:00 |
2007
04/06

【アンカー効果】

素地表面にめっき皮膜が食いついた状態に加工することをいい、

密着性を向上させる上では重要な工程となります。

ナシジ処理やエッチング処理を施すことにより意図的に表面を

荒し、凹凸やたこつぼ状の孔を作ります。その上からメッキ処

理を行いますと、ちょうど鍵穴に鍵を差し込んだようにメッキ

皮膜が凹凸に入り込む様子からアンカー(錨)効果と呼ばれます。


投稿者: めっき職人 : 17:40 |
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