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2006年7月

【ウィスカ whisker】

※ホイスカと呼ばれる場合もあるが、

個人的にはホイスカの響きが好きです。

 元々は ‘猫のひげ’という意味でして、

金属を放置しておくと自然に発生する繊維状の物質です。

すずめっき皮膜や亜鉛めっき被膜にも発生し、

隣接した被めっき部品に発生した導電性のウィスカ同士の接触により

コンピュータ内部の短絡事故につながることがあります。

 すずの場合には、鉛との合金として(すず-鉛合金)めっきしたり、

亜鉛はシアン化亜鉛めっき、または光沢を抑えることにより

抑制できるとされております。が、

原因についても、皮膜の内部応力により上に押し上げられるという説など

様々で、直接的な原因というものはいまだ解明されておりません。

 短絡事故の防止策として、単純に部品同士の間隔を開けることが

推奨されておりますが、最近は外部から飛来してしまうケースも

確認されております。

photo_3.jpg

俗に言う毛病とでもいうやつでしょうか

投稿者: めっき職人 : 11:54 |

【価格について Price of plating】

めっきを行なう際に絶対に発生する費用とは以下になります。

・材料費…金属塩、前処理薬品、添加剤などなどです。

・光熱費…電気、水道、ガスなどなどです。

・人件費…めっき職人の労務費です。

上記については何が何でも、

めっきをする際に発生致します。

 それらから離れた部分での費用とは何か。

めっきにおける変動費と位置づけできるのが以下になります。

・前後処理…バフ研磨(人件費・研磨材・電気代・)

        マスキング(人件費・マスキング剤)

        クロメート、熱処理など(人件費・電気代・薬品代)

 ごく稀に、

「マスキングして、めっきする面積が少ないんだから

通常より安いはずだろう」

と、お叱りをうけるときがございますが、

こちらは逆でして、マスキング費用、所要時間から

みますと、通常のめっき費用より割高になります。

特別な用途(部分的に絶縁、導通、硬度)が

関連する場合を除いては、めっきによる寸法増加を

考慮して機械加工にて作成されるのが理想でございます。

 とはいうものの、価格はめっき屋さんによって

まちまちでございますので、品質・対応も

まちまちのようでございます。

投稿者: めっき職人 : 13:08 |

耐摩耗性に関してですが、お客様は、「硬度」

を一番重要視されるようでございます。

めっきにて硬度を上げることは可能でございます。

しかし、耐摩耗性で重要なファクターとなるのは

以下の事項となります。

 1.硬度

 2.面粗さ

2の面粗さが実は重要なファクターとなります。

これは、研磨、バフ研磨、ナシジ処理などで、お客様

の製品に適した面粗さに、めっき後に仕上げることを

考える必要があるということでございます。

ご注意くださいませ。

投稿者: めっき職人 : 10:17 |
2006
07/01

【冶具 Jig】

 業界に限らず、一般的に補助的な役割をする

工具を治具と呼びますが、めっきでいう治具には

大きな役割があります。

・製品のめっき時の保持

・製品への通電

です。

 治具の本体の材質には、銅や真鍮などの

伝導率のよいものを使用します。

本体から枝のように飛び出ている枝骨には

バネ製がよく、溶解しないものが選ばれます。

 ちなみに、「治具」とはかなりあらたまった呼び方で、

実際にはタコ、ラック、ひっかけ、などと呼んでます。

 治具の、通電が必要な箇所以外には

通常、テープや、薬品に耐える樹脂などで絶縁しています。

治具の絶縁方法の工夫によって、めっき液のくみ出し・持ち出しを

防ぐことが可能です。

投稿者: めっき職人 : 16:55 |
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