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2006年5月

【ブリキ tinplate】

 鉄(厳密にはスズめっきに合うように造られた低炭素鋼)の上に
スズめっきを処理したものをブリキといいます。
このスズめっきには、電気スズめっきと溶融スズめっきの2つがあります。
ブリキのめっき厚はおよそ0.5~3μm程度となります。

 ブリキのおもちゃ・ブリキの缶詰・などなど
ブリキという響きはどこか懐かしい感じが致します。
日本では明治時代から、おもちゃ作りが本格的になりました。

スズは人間に害が少ないため、缶詰の容器などに使用されます。

 鋼板に亜鉛めっきをしたトタンとは対照的で
鉄よりも錆びにくいため、素材の鉄を守りますが
一部が露出してしまうと、内部の鉄が先に腐食してしまいます。

 

投稿者: めっき職人 : 11:48 |

【とたん galvanised steel sheet】

トタン屋根、トタン板、などよく耳にするトタン。
私どもの福井県もそうですが、雪国では屋根が
このとたんでできていることが多いです。
雪が積もらず滑り落ちるようにとの狙いかとふんでいます。
高速道路や列車の車窓から通過する際は
覗いて見てください。興味深いですよ。

 さておき、このとたん。ご存知の方も多いかと
思いますが、薄い鋼板に亜鉛めっきをしたものです。
電気亜鉛めっきをしたものと
溶融亜鉛めっきをしたものの2種類ございます。

例のごとくめっき後は各種クロメート、油分の塗布を
行ないます。

亜鉛の犠牲防食作用を利用しております。
母材(下地)の鉄より先に、表面の皮膜の亜鉛が
腐食しますので、鉄を最後まで守ろうとするのです。

 トタン板に何かめっきをする際は
一度亜鉛を剥離する必要があります。

久々にすっきりとまとめられました。

投稿者: めっき職人 : 11:36 |

【合成樹脂 synthetic resin】

 プラスチックとは単体の材質名ではなく
合成樹脂の総称になります。

めっきされる樹脂は
・ABS
・PP(ポリプロピレン)
などが一般的ですが、

めっき工法が確立されていることや
複雑な加工が可能なこと、安価なことなどから
めっき用樹脂はABSが90%を占めます。

ABSへのめっき工程は以下になります。

1.洗浄…製品の表面のゴミを取り除いてきれいにします。

2.エッチング(表面租化)…樹脂表面(ABSのBにあたる
  ブタジエンを優先的に)を溶解させて、適度な凹凸をつくります。

3.酸浸漬…2.で使用した薬品(おもにクロム酸)を洗浄し、
  次工程に移る前に、製品に付着した水を除去するため
  希塩酸に浸漬致します。

4.キャタリスト…2.で出来たくぼみにパラジウムなどの
  金属を付着させます。アンカー効果(つかみあう効果)により
  凹部に付着させます。

5.アクセレーター…塩酸や硫酸によりパラジウムを触媒として
  活性化させます。

6.化学めっき…無電解ニッケルや、無電解銅などの化学めっきを
  処理し、薄い金属の皮膜を析出させて導電性を与えます。

その後、希望の電気めっきを厚く処理していくのでございます。

 ABS樹脂には、めっきグレードタイプという種類の材質が市販されており、
めっきがしやすいように(具体的にはブタジエンが素材中に均一に
分布している、ということです)作成されておりますので
各種装飾品に使用されております。

投稿者: めっき職人 : 17:55 |

【素材 Material】

アルミニウム・アルミニウム合金

アルミ・アルミ合金
鉄とか銅に比べると3分の1の軽量で、
柔らかくて加工性が良いです。
 素材の表面に緻密で強力な酸化皮膜を
つくるので、耐食性が宜しいです。

 アルミニウム(亜鉛も)は両性金属といい、
酸にもアルカリにも犯されやすいです。
Howeverしかしながら、アルミは、
塩酸や硫酸には激しく溶解しますが、
硝酸には耐えます。

★アルマイト以外のめっきをアルミ素地上に
処理する場合は、亜鉛置換等の特殊前処理が
必要になります。

投稿者: めっき職人 : 13:06 |

【素材 Material】

亜鉛・亜鉛合金

亜鉛ダイキャスト※亜鉛ダイカストとも呼ばれます。
亜鉛・アルミ・銅・マグネの合金です。
溶融させたものを圧力で金型に注入して作られます。鋳物です。

 表面に巣穴がたくさんできますので、
めっき後に皮膜がフクレたり浮いたりしてしまう
不具合が多く発生してしまいます。

亜鉛はイオン化傾向が大きいため
きわめて弱い酸・アルカリにて洗浄し、
確実に前処理を行ってから銅めっきに移行する必要があります。

★弱い材質であるため、めっきが難しいです。
めっき処理の際は銅めっきが必要になりますので
前項で述べた理由により剥離がとても難しいです。

投稿者: めっき職人 : 12:50 |

【素材 Material】

銅・銅合金


電気や熱の伝導性が高いです。

黄銅※真鍮とも呼ばれます
銅と亜鉛の合金で、
七三黄銅(銅70%亜鉛30%)と
六四黄銅(銅60%亜鉛40%)の2種類が一般的です。

青銅※砲金・ブロンズとも呼ばれます
銅とスズの合金です。スズの代わりに
アルミやマンガンなど、スズを含まないものも
青銅と呼ばれることがあります。
 スズの含有量は2%ぐらいのもの~35%と、多種にわたります。

洋白
銅とニッケルと亜鉛の合金です。
銅が55~60%、ニッケルが15~20%、残りが亜鉛です。
※厳密には鉄や鉛、マンガンなどがわずか~に含まれます。
ニッケルが含まれるため銀白色で美しく、めがねのフレームなどに
使用されます。

★めっき処理の前には表面を活性化させる
処理が必要になります。
 また、真鍮上のめっき工程中に銅めっきが
されていたりしますと、剥離ができません。
(銅を剥離する薬品により、母材の真鍮も溶解してしまう為です)

投稿者: めっき職人 : 10:16 |
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