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2006年4月

【素材 Material】


鉄・鉄の合金

炭素鋼
炭素の含有量が0.3%を超えるものを高炭素鋼、
0.3%以下のものを低炭素鋼といいます。

冷間圧延鋼板
磨き鋼板、JIS記号でSPCC~E

★めっきするうえでは鉄系材料がもっとも無難で
処理がしやすいです。

ステンレス鋼

鉄材の中にクロムが12%以上含まれたものをいいます。
不動態皮膜により強い耐食性があります。

マルテンサイト・フェライト系
クロムが13パーセント含有されているもの。
大気中では錆びませんが、塩酸とか硫酸に溶けます。

オーステナイト系
18-8ステンレスとも言われ、18%のクロムに加え、ニッケルが8%含有しており、耐食性が良いです。

★めっきをする際は、素材表面の酸化皮膜を除去する必要があります。
ダイレクトに希望のめっきはできません。

鋳鉄 

高炉でできた銑鉄を再び溶解しさせ、
屑鉄やフェロアロイを加えて型に流し込んだものです。
炭素が非常に多く含まれています。

★めっきをする際は、その鋳肌・巣穴等が悪さをすることがしばしばです。
処理液が染み込んでしまったり、また染み出してきたりと、
良好にめっきができないことも少なくないです。

それでもやはり鉄系が一番無難です。めっきをする側としては。

投稿者: めっき職人 : 17:51 |

【表示記号について】

 弊社に寄せられるお問合せの中で
恐らくもっとも多いのが表示に関する内容です。

「3価クロムを表す記号は?」
「この記載で3価クロム使用の指示は伝わるの?」
「この記号は何を示しているの?」

などが上位を占めます。

★2006年現在、3価クロムを示す記号は
規格されていない模様です。
よって、文章を書き添えるか、めっき屋さんと
ユーザー様の事前のお打合せ、が必要だと思います。

★表示の意味を問われた場合に、
一生懸命に公の文献・資料を調べてもわかんない場合があります。
これはその処理がどこかのめっき屋さんの商標であったり、
依頼主の方の独自の記号・表記である可能性があります。

あと、旧JISの表示のままである場合など、
表示は複雑になります。

個人的には
「この品物はS45Cで作りました。
無電解ニッケルめっきを片面10μm処理してください。
 マスキングとかは特にしなくていいです。楽しみにしています。」

と、簡単に書いて頂けるとわかりやすくてありがたいかなー、と思います。
(日本でしか通用しないけど)

あ、個人的に思っただけすよ。

 それから、そうそう書き忘れるところでした。
「Ni1号めっき」とか「クロム○号めっき」とかきいたことありませんか?

ちなみに

1号めっき…母材を研磨・めっき工程中にもめっき上を中間バフを行う

2号めっき…母材を研磨してめっき処理

3号めっき…研磨をせずに母材の状態にめっき処理

以上になります。

★亜鉛めっきに1種とか2種とかがありますが

1種…亜鉛めっきのみ、もしくはめっき後光沢クロメート(=ユニクロ)

2種…亜鉛めっき後有色クロメート

以上です。

投稿者: めっき職人 : 11:16 |

【一般的な表示記号 Sign often used(直訳だぃ)】

 前号のおさらいです。

 【A】【B】/【C】

A…めっきの種類を表す記号
B…めっきの厚みを示す数値、等級
C…前後処理(バフなど)を表す記号や、着色の際の色等

上記の順番に表します。

んで、と

【A】めっきの種類…一般的によく行われるめっきの表し方は次のとおり

・Ni=電気ニッケルめっき ・Ni-p= 無電解ニッケルめっき 
・Cr=普通クロムめっき ・ICr=工業用クロム(硬質クロム)めっき
・BK=黒染(フェルマイト、四三酸化鉄皮膜とも言う) 
・Lb=リューブ(リン酸マンガン皮膜) ・AA=アルマイト

【B】めっきの膜厚…直接膜厚の数値を記入、もしくは
Ⅰ(1級)、Ⅱ(2級)など等級で書くときもあります。

例:Ni-p10

※ただし、○級が△μm以上、という数字はめっきの種類によって
変わりますのでご注意を

【C】めっきの前、後処理…前処理とは主にバフ研磨やナシジ処理
                後処理はクロメート処理やバフ仕上げなどなど

・素地をバフ研磨しない場合=記入なし ・めっき前のみバフ=1BF
・めっき後バフ=2BF ・めっき前後バフ=1,2BF 
・めっき前ナシジ処理=1SB ・めっき後ナシジ処理=2SB

▼亜鉛めっきの後処理の場合だと…CM1=光沢クロメート(ユニクロ)
                      CM2=有色クロメート
                      CM3=黒色クロメート

★すべてを組み合わせた記入例としては、

例:Zn8/CM3
             A.亜鉛めっき8μ処理後黒色クロメート処理

上記になります。
バフ研磨→電気ニッケル10μの指示だと Ni10/1BF ですが、
バフ研磨→ニッケルクロムめっきの指示は Ni10,Cr0.1/1BF になります。

投稿者: めっき職人 : 16:40 |

【一般的なめっきの表示記号 common sign(←意味あってるけ?これ)】

 ある材質の金属を精製する人がいて、
それを切断する人がいて、ある部品を設計する人がいて
つくられた図面どおりに加工をして…その後に何があるかというと

めっきを主とした表面処理でございます。

つまり我々めっき屋さんは、流通の結構あとのほうにいるんです。
(納期等のシワ寄せは生みの苦しみか…)
 で、その流れの中の、図面作成の段階でその製品にどんな
表面処理を施すかの指示が記入されます。
(弊社はめっきのプロしかおりませんが、
表面処理屋さんなので設計者は1人もいません)

それが今日の表題の表面処理記号です。

JIS規格では事細かに規定され、
国内の万人に明らかにするには規格にのっとり指示致しますが、
一般的な簡易表記でやりとりされていることも少なくありません。

おおまかな流れとしては

【A】【B】/【C】

A…めっきの種類を表す記号
B…めっきの厚みを示す数値、等級
C…前後処理(バフなど)を表す記号や、着色の際の色等

上記を記入します。

このような簡易的な記入はいつ、どこで、誰が書き出したのかは
知りませんが、めっき屋さんは大体共通で読み取ります。
でも、意思の疎通が一番重要ですのでユーザーさんとめっき屋さんの
確認・打ち合わせは重要です。

 さて、今日はちびまるこちゃんの実写版ドラマがどうしても見たいので
続きはまた次号。

※次号は実際の処理名と記入例をご紹介!

投稿者: めっき職人 : 19:02 |

【Rohs指令とめっき屋 SHOKUNIN meet ROHS】

…関係あります。めっき屋さんに関連してくるものがあります。

環境負荷6物質のうち

・カドミウム
・鉛
・水銀
・六価クロム

主に上記の重金属が関係してきます。

このうち、カドミウムめっきは、
装飾性が良く、水素脆性が少ないです。
海水に対する耐食性が良好で、後処理として
クロメート処理によりさらに耐食性は向上致しますが、
日本ではカドミウムによる公害など、暗い過去があり
諸外国よりも使用は少ないです。弊社でも取り扱ってません。

 次に水銀。こちらも皮膚に触れたり、
蒸気を吸い込むと猛毒です。
用途としては、ご存知体温計(温度計)、蛍光灯とか電池に
用いられますが、環境汚染の防止のため、
使用は減少してきています。

 鉛は、通常の無電解ニッケルの光沢剤・安定剤等の添加剤に
微量に含有していることがほとんどですが、
現在は鉛の入っていないものも出回っております。
弊社の無電解ニッケルは鉛フリーとなっております。

 そして6価クロム。こちらもクロムめっき、クロメート処理の際の
処理液の中に含まれています。クロメート処理については
皮膜に6価クロムイオンが含まれるので、
使用してはいけないと規定されれば使用できませんが、
 6価クロムを使用したクロムめっきについては、
めっきを処理すれば、6価クロムイオンは
金属イオンになり、クロム金属として製品に析出しますので
この場合は皮膜に6価クロムが含有しているとは言えないはずです。
もちろん、ユーザー様によっては工程中の使用も禁止されていたり
しますので注意が必要です。

 今日は雨がしとしと降ってます。
桜の散華が早まらないといいのですが

 

投稿者: めっき職人 : 19:29 |
2006
04/12

Rohs指令【ro-zu shirei】

正式名称だと
Restriction of the Use of CertainHazardous Substances in
Electrical and Electronic Equipment指令」
とのことです。

なんぞや?といいますと、ある製品における
製造→販売→使用→廃棄 までの仮定で
環境への負荷や人体に悪影響をおよぼすことを、
最小限に食い止めようというものです。

EU(ヨーロッパ連合)より2006年の7月から施工されます。
これにより、EU加盟国内に輸出される電子・電気機器に対しては
以下の対象物質を含むものは罰則を受けることになる模様です。

対象物質はといいますと

(1)鉛
(2)水銀
(3)カドミウム
(4)六価クロム
(5)ポリ臭化ビフェニール
(6)ポリ臭化ジフェニルエーテル

上記の6物質でございます。

 EU。海の向こうの大陸のそのまた向こうの国々の指令が
福井のめっき屋さんと関係があるのかないのか…!

はてはまた次号。

投稿者: めっき職人 : 18:49 |
2006
04/01

【新入社員 Fresh Brash youngman!!】

_003.jpg 本日4月1日付で弊社に新入社員たちが入社いたしました。 さっそく現場に投入です。これが弊社のやり方であります。

得手、不得手を見極めるために、各現場にて実習を行います。
それからいずれかの現場へと入門するわけです。

 朝礼で先輩職人達の前で挨拶をした彼らは、
「一生懸命がんばります」と一言話すのがやっとでした。

でも、それだけで十分。みんなわかってます。
一生懸命やる以外ないのですから。
それをできている人間は多くはないこのご時勢。
大いに奮励努力していただきましょう!

投稿者: めっき職人 : 13:57 |
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