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2005年12月

2005
12/22

【クロム酸皮膜  chromic acid oxidation coating】

クロム酸法は、1923年BengoghとStuartにより実用化されました。
当初は電圧を段階を追って上げていく方法をとられましたが
その後、電圧が変動せず生産性の良好な定電圧法が開発され、
今では定電圧法が普及しております。

クロム酸を電解液として陽極参加させるこの方法は

・皮膜が放射状(扇形)に広がり成長するので柔軟性があり、
曲げ加工や熱に強い→航空機部品などに使用される

・めっき後の外観が乳白色のため、着色すると
パステルカラーの美しい外観を得られるとされるが、
多孔性はあまりない

・めっき浴温が40℃前後と、他の方法より高温で処理し、
 生成皮膜が薄膜なのが特徴

クロム酸皮膜は膜厚が薄い(一般的には2~5μ)わりには、
硫酸法で処理したものに近い耐食性を示します。

ただ、日本国内では硫酸法やしゅう酸法にくらべると
使用される分野は狭まったもので少ないです。

投稿者: めっき職人 : 18:13 |
2005
12/21

【しゅう酸法 -oxalic acid process -】

しゅう酸法は1923年(大正12年)に、
日本の理化学研究所において発明された国産の技術です。

当初、広く普及し用いられた処理方法でしたが
戦後、硫酸アルマイトにとって代わられました。

しゅう酸法は、黄色く透明な皮膜で
対光性に優れ、建材などに使用されます。
硬度も高く、耐摩耗性や耐食性が
良好なのですが

・発熱が著しく、冷凍機を構える必要がある。
・高電圧を要するので電力費用もかかる。
・しゅう酸の値段も高価。

などの経済的背景から、現在では一般的ではありませんが
一部の家庭用品や機械部品では
‘高品質アルマイト’という位置づけで使用されています。

また、なべややかんに黄色くアルマイトされたものを見かけますが
あれは、硫酸アルマイト後に黄色く着色を行い、
しゅう酸皮膜の耐食性、耐久性の高いイメージを
残そうとしているもののようです。

投稿者: めっき職人 : 08:46 |
2005
12/13

【-硫酸法-  Sulfuric acid process】

硫酸法は、複数あるアルマイト処理方法の中でも
現在最も普及して広く行なわれており、
アルミの陽極酸化皮膜の代表的な存在です。

概要はといいますと、希硫酸を電解液として
製品を陽極酸化いたします。

処理液の温度が他のアルマイト法より
低いのが特徴で10℃前後です。

利点としては

・硫酸が安価であり、入手および廃液処理が容易
・無色透明な皮膜で素材の金属質感を得られる
(無色の為着色にも向く)
・皮膜の活性が良いので染料をよく吸着し、着色に適する

などなど。

一般的には

・処理液の温度を下げて
・液中の硫酸濃度を下げて
・電流密度を高くする

これにより硬質皮膜が得られるとされています。
すなわち硬質アルマイトです。

硫酸の濃度は、完成品の耐食性、硬度、耐摩耗性に
深く影響しますので、きちんとした浴管理が重要です。

投稿者: めっき職人 : 19:14 |
2005
12/03

【陽極酸化処理 anodizing】

 陽極酸化処理とは、品物を陽極(プラス極)で通電し、
製品を酸化させる処理のことです。
もともと金属は、自然に酸化皮膜をつくり、
素材表面を保護しようとします。
これに加え、さらに人為的に酸化皮膜を形成させて
表面を保護する
ことを陽極酸化処理といいます。
また、陽極酸化処理によって品物表面にできた皮膜を
陽極酸化皮膜といいます。

第1回生中継の際の‘めっきとは?パート1’の中で触れた
還元析出の反対の反応が陽極酸化となります。

陽極酸化処理の代表例としてアルマイトがあります。
アルマイトはアルミ材の陽極酸化処理です。
概要は次回お話しするとしましょう。か。

JISでは
 「陽極処理によって電極表面において起こる酸化反応」

投稿者: めっき職人 : 18:48 |
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