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2005年9月

2005
09/17

【エッチング etching】

金属または非金属表面を科学的もしくは電気化学的に腐食する方法のことで、これにより表面介在物や層を取り除く方法のことです。例えばアルミニウム表面には巣穴やピンホールなどの表面欠陥や、様々な機械加工によって出来た加工変質層、あるいは空気中において形成された自然酸化皮膜などが存在しています。
このような場合ですと各種処理を施しても均一な皮膜が得られません。そこで処理を行う前にエッチングによってこれらを取り除きます。
エッチングには一般に弱アルカリないし強アルカリ性溶液による浸漬洗浄、あるいは弱アルカリ性溶液による陰極電解洗浄などが用いられています。
最適なエッチング状態は製品によって異なり自動車部品などは密着強度を高める必要があり、めっきも厚く施されるためエッチングは強めです。それに対して家電部品は外観が重視されめっきは一般的に薄いのでエッチングは弱めに行われます。
また、酸性エッチング剤はアルミミラーやハードディスクの表面調整など、鏡面仕上の品物に使用されています。

JISでは
 「金属または非金属表面を化学的若しくは電気化学的に腐食する方法。」

【参考文献】
めっき実用便覧 工学図書発行
めっき技術ガイド 日本鍍金材料協同組合発行  

投稿者: めっき職人 : 17:19 |
2005
09/17

【無めっき bare spot】

 何らかの原因で製品にカソードバー(陰極)からの
 電気が流れていない場合や、製品の形状の問題で
 凹部の深いところなどにめっきが付いていない状態のことです。
 
 ※電気めっきは電極から近いところにある部分の方が
 より厚くめっきがつくため、電気が集中しやすい
 頂点角やエッジの鋭い部分には厚くめっきがつき
 くぼんだ部分や穴の内径などには薄く、または
 無めっき状態になるため、均一な膜厚の精度を
 出すのは困難です。

 この無めっき状態の対策としては
 補助陽極や無電解めっき法を用います。

 JISでは
   「めっきが付いていない状態。低電流密度部分などに
    生じやすい。」

 
  

投稿者: めっき職人 : 16:59 |
2005
09/13

【酸洗い pickling 】
 
 スケールと呼ばれる黒サビや赤サビを除去する為に
 一般的に硫酸や塩酸を使用します。方法としては、
 温硫酸もしくは冷塩酸に長時間浸漬します。
 しかし、酸洗いによってサビ取りを行なう場合、
 サビだけを表面から取り除くことは難しく、
 スマット(炭素や金属の酸化物からなる黒色の異物)が
 発生したり、素地の荒れ、ピット、変色などの弊害も
 起こり得ます。また、その際には酸によって溶解し発生した
 水素を吸着してしまう水素脆性(水素ガスが素材に入り込み
 素材を脆くしてしまう)の発生も起こるので注意が必要です。
  上記の事柄を防止するためにインヒビターと呼ばれる
 添加剤なども使用します。イオウを有する化合物や
 界面活性剤などの添加が有効です。

 ステンレス鋼などには、表面に強力な酸化皮膜(不動態膜)
 が存在するので、熱硫酸(70~90℃)中に浸漬します。
 もしくは硫酸と塩酸、硝酸とフッ酸を用いた2段階の処理法も
 存在します。

 以上のように、前処理とは‘めっきがしにくい状態’から
 ‘めっきがしやすい状態’に変化させるものですので、
 脱脂同様、この酸洗いもおろそかにできない大切な前処理です。

 
 JISでは
   「ミルスケールまたは厚い錆の層を除去する為、
    比較的長い時間、酸溶液中に浸して清浄にする操作」

 ※よく似ている言葉で【酸浸漬】とは
   「軽い錆などを除去する為酸溶液中に短時間浸して
    清浄にする操作」 と、なります。

_005.jpg 【酸活性浴】


【参考文献】 めっき実用便覧 工学図書発行
          めっき技術ガイド 日本鍍金材料協同組合発行

投稿者: めっき職人 : 16:39 |
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