【前処理 pretreatment】
前処理とは、一般的に、研磨・脱脂・エッチング・酸洗い
などを指します。
目的として、金属表面に付着している油脂類、酸化物
水酸化物、ホコリなどを除去し良好なめっき皮膜を析出
させることでございます。
上記が良好に且つ適切(材質に見合った)に実施されな
いと、以下のような問題が発生する可能性がございます。
1.めっき剥離やフクレ
2.「しみ」や「くもり」などの光沢不良
3.ザラツキやピットの発生
4.ピンホールの発生による耐食性の低下
5.めっき皮膜の脆化
また、上記の工程間には必ず水洗処理が必要であり
十分に実施いたします。
JISでは
「被めっき物をめっき浴に入れる前の諸工程」
【参考文献】
めっき実用便覧 工学図書発行










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08/19
脱脂
【脱脂 degreasing】
金属表面に存在する、主に油脂性の汚れを洗浄する
工程です。
‘脱脂’と総称される中にも数多くの
脱脂方法が存在しています。代表的なものを例に挙げると…
1 溶 剤 脱 脂
…ほとんどの液状の汚れに強いが、
高価で火気厳禁であるため管理が大変。
2 アルカリ脱脂 【アルカリ溶液による洗浄】
…最も一般的な方法で、完全に汚れを除去できる利点があるが、
アルミや銅、亜鉛などの一般的な金属がアルカリにより
溶解してしまう為、取り扱える金属が少数に限られてしまう。
3 電 解 脱 脂 【製品を陰極、陽極として電解洗浄】
…電解によって発生するガスの攪拌により迅速な汚れの除去が
可能であるが、あくまでも溶剤やアルカリによる脱脂後の
仕上げ脱脂というニュアンスが大きく、電解脱脂のみで
めっきに移行することは避けたい。
4 エマルジョン脱脂(乳化脱脂) 【乳化液を用いて洗浄】
…トリクロルエチレン、ケロシン、水とを乳化させた溶液で
浸漬または噴射する方法と、界面活性剤を添加した溶剤で
ほとんどの汚れを除去した後に溶剤と汚れを
水洗で除去する方法がある。
本脱脂の前の予備脱脂として多く用いられる。
水洗時の排水の汚染が著しいのが欠点である。
5 超 音 波 洗 浄 【洗浄液に微震動を与えて洗浄】
…周波数16~20(kHz)以上の超音波を利用し、
電気エネルギーを振動子により音響エネルギーに変換する。
音響エネルギーは液体中ですう線気圧の圧縮力を受け
膨張、収縮、震動を繰り返すことにより発生する真空現象と
界面攪乱現象により製品の表面から油脂、
その他の汚れを除去する。
脱脂は、これからめっきを行う製品に適しているのかどうか、
正しく処理されているのかどうかにより、めっきする製品の
仕上り、品質を左右するきわめて重要な工程なのです。
【アルカリ脱脂浴】
【電解脱脂浴】
JISでは
「素地に付着している油脂製の汚れを除去して
清浄にする操作」
【参考文献】 めっき実用便覧 工学図書発行
めっき技術ガイド 日本鍍金材料協同組合発行